厚生労働省が発表した人口動態統計によると、2020年に離婚した夫婦のうち、結婚してから20年以上経ってから離婚した夫婦=いわゆる熟年離婚の件数は全体の40%以上になるといいます。⇒人口動態統計
近年増えているのが50歳以上の夫婦が離婚する「熟年離婚」です。これは長年抱えてきたパートナーの不満が、子供の自立などをきっかけに離婚を決意するというパターンが多いとされています。
長年夫婦としてやってきたのだから離婚しなくても、という考えもありますが、死ぬまで一緒はいや、老後は相手にストレスの感じない生活がしたいなどの理由によって離婚につながります。
熟年離婚の原因は様々なものがありますが、モラハラもその一つです。モラハラとは、モラルハラスメントというもので精神的な暴力のことを言います。
長年夫から「誰がメシを食わせてやっていると思っている」「太った」「馬鹿」「アホ」などの暴言を言われ続けてストレスを溜めている女性は少なくないのが現状で、暴言に加えて無視をしたり、気にくわないことがあるとドアを蹴飛ばす、
大きな音を立てて扉を閉める、テーブルを叩く、舌打ちするなどの態度が挙げられます。まt、経済的に困窮させたりするのもモラハラとなります。精神的な暴力以外にも、肉体的な暴力も加わるケースもあります。
このような精神的、肉体的な暴力に長年耐えてきたパートナーも、相手が定年退職するタイミングなど一緒にいる時間が増えることを懸念して熟年離婚に決意する人は多くいます。
このようなケースの離婚をする場合には、言われたことなどを日記に書いておく、経済的な困窮の証拠のために家計簿をつける、暴言を録音するなどをすることが大切です。