専業主婦が熟年離婚をする場合、老後の生活費の工面方法や再就職に関することなど、考えなければいけないことが沢山あります。
専業主婦が離婚後に日々を安心して過ごすためには、離婚前の準備が適切に出来るか否かにかかっているといっても過言ではありません。
そこで、今回は、専業主婦が熟年離婚前に行うべき準備についてご紹介します。
1.離婚後にかかる生活費を計算する
専業主婦が熟年離婚を決意してからまず行ってほしいのは、離婚後、自分1人で生きていくためかかる生活費を明確に把握することです。
・毎月の食費
・生命保険の料金
・光熱費
・通信費
・趣味にかかる費用
・老後のための貯金費用
等々、出来るだけ明確に算出します。
2..離婚後に住む家を準備する
離婚後は自分1人で家に住むことになります。現在住んでいる家を出る場合は新しく住む家を準備しておかなければいけません。
収入や貯金額が少ない場合は、賃貸の契約を断られることが考えられます。そういった場合は、ある程度の社会的信用を持つ方を保証人に置くことで契約が可能になることもあります。
どれぐらいの家賃の部屋に住むのか、自分の収入または貯金でお部屋の契約は可能なのか、できない場合は然るべき人に保証人になってもらえるのかも具体的に準備しておきましょう。
3..生活費を稼ぐための仕事先を見つける
離婚後は自分で生計を立てていくことになります。はじめに算出した生活費に家賃を足した金額を稼げるだけの仕事先を見つけておきます。
社会保障がついているのであれば正社員雇用が望ましいですが、長くブランクがある方は年齢的なことを考慮しても正規雇用が難しい場合があることを心得ておきましょう。
4..相談できる弁護士を探しておく
離婚時には、財産分与や慰謝料、年金分割が発生する場合もあります。
財産分与や慰謝料が発生する場合、月々の生活費の負担が軽くなり、老後の資金の足がかりにすることもできるでしょう。
年金分割が適用されると、老後にもらえる年金が増えるため適用されるのであれば必ず押さえておきたいところです。
離婚手続きを有利に進めるためにも、離婚後に発生する金銭手続きの準備をスムーズに行うためにも頼れる弁護士を探しておくことをおすすめします。
また、専業主婦の熟年離婚には、金銭面以外にもいくつか準備しておきたいことがあります。
1..頼れる友人や仲間との関係を築いておく
離婚後は1人で生きていくことになるため、周りにサポートをしてくれる人がいるだけで体力的、精神的な負担がかなり減ります。
離婚には時間も体力も必要なため、離婚の相談、手続き等、離婚後の生活をサポートしてくれる友人や知人との関係を築いておきましょう。
2..趣味や気分転換の方法を見つけておく
また、仕事ばかりでは忙しさに忙殺され人生に潤いがなくなってしまいます。時には気分転換をし、趣味の時間をもうけて暮らしに華やぎや潤いを与えてあげることが、より良い生活を送る秘訣です。
現在趣味が無いという方は離婚前に趣味や生きがいを見つけておくといいでしょう。共通の趣味を持つ友人を作っておくというのもおすすめです。
以上が専業主婦が熟年離婚をする上でしておきたい準備でした。専業主婦が熟年離婚を行うことは相当な体力を気力を消耗してしまいます。
離婚後にも大変なことがたくさん待ち受けていることでしょう。
そういったことを考慮した上で、それでも離婚後の生活の方がより幸せになれると感じた場合は、熟年離婚という選択肢を選ばれる方法もあるのではないかと思います。
どの選択をされるにしても、あなたにとって幸せな選択になることを祈っています。