統計から読み解く、熟年離婚の実態。熟年離婚を成功させるには?

統計から読み解く、熟年離婚の実態

 

近年、熟年離婚が増加傾向にあるといいますが、実際のところはどうなのでしょうか?

 

今回は公的な機関が公表している統計から、熟年離婚の実態を分析してみます。

 

また、熟年離婚の理由、普段はなかなかクローズアップされることのない熟年離婚後の実態についても触れていきたいと思います。

実際多いの?熟年離婚の件数の実態

熟年離婚の件数の実態

 

統計的に見ても、熟年離婚は増えている

 

熟年離婚に正確な定義はありませんが、一般的には結婚生活20年〜25年以上の夫婦の離婚を「熟年離婚」と呼んでいます。

 

厚生労働省が平成28年に発表した人口動態統計の「同居期間別離婚件数の年次推移」によれば…
■平成28年人口動態統計

 

・平成28年は216,805組が離婚
・うち同居期間が20年以上の夫婦が37,604組

 

つまり、離婚している夫婦全体の約17%の夫婦が熟年離婚ということになります。

 

また、同居20年以上の夫婦が離婚した組数を年次で比べると

 

・昭和60年20,434組
・平成7年31,877組
・平成17年40,395組

 

その後もずっと横ばい傾向にあります。昭和60年と平成17年を比較してみると、実に2倍まで離婚件数が増加しています。

 

他の同居期間年数の夫婦と比べて見ても、熟年離婚は増加率アップは明らかでしょう。

熟年離婚の実態(理由、どちらから切り出すのが多い?)

熟年離婚の実態(理由、どちらから切り出すのが多い?)

 

次に、熟年離婚の内情の実態を読み解いてみましょう。

 

それには、平成29年度の司法統計が役に立ちます。
■平成29年度司法統計

 

平成29年度の司法尾統計では、離婚調停の申し立てのあらましが記載されています。まず注目していただきたいのが申立人(離婚を切り出す人)の男女比です。

 

・夫から17,918組
・妻から47,807組

 

統計は全世代を対象としていますが、世代問わず、妻から離婚を切り出す割合が圧倒的に多いということがわかりますね。

 

次に、離婚の理由の理由(妻から夫へ離婚切り出す場合)の上位3つをみてみます。

 

1.性格が合わない
2.異性関係
3.浪費する

 

この3つが圧倒的に多い結果でした。一昔前であれば、金銭の問題や家庭内暴力が上位に食い込んでいてもおかしくはありませんでしたが、近年は性格の不一致や夫婦関係の不和から、お互いが違った生き方を選択することが増えているのが実状のようです。

別れて終わりではない。熟年離婚後の実態

別れて終わりではない。熟年離婚後の実態

 

また、従来の熟年離婚後の女性の自立が課題でした。離婚後は自分で自立して生きていくことができないために離婚に踏み出せない女性は多かったことでしょう。

 

しかし、現代ではまた事情が異なっているようです。

 

長年専業主婦として夫婦生活を営み離婚したとしても、夫の年金が分配されるように法律が改正され、シニア世代の女性が働く機会も増加傾向にあるため、熟年離婚後の女性が過ごしやすくなっています。

 

また女性は友達付き合いや習い事など、老後の楽しみ方よく知っていますし、日々の細かな生活力も主婦時代に身についているため、何の障害もなく第二の人生をスタートできる方が多いのです。

 

逆に、どんどん気の毒な立場に置かれるのが元夫だった立場の方。

 

老後の年金は妻に分配されて自分の取り分が減るだけでなく、今まで奥さんに任せっきりだった家事を自分ひとりでしなければいけなくなります。

 

また、定年後の人生の楽しみ方を探すのは、女性よりも男性の方が苦手だと言います。

 

そのため、中には熟年離婚後、寂しい孤独死を迎えてしまう男性も少なくないようです…。

熟年離婚をするなら、計画的に

熟年離婚をするなら、計画的に

 

熟年離婚にはメリットとデメリットがあり、離婚後に各自が自立し、ゆとりを持って暮らせていくことができるかどうかが肝になります。

 

・金銭的な問題
・家事のこと

 

どちらかに頼りすぎる生活を送っている方は要注意といえそうです。また、最近の傾向としては、離婚後の女性の金銭問題が緩和しつつあります。

 

熟年離婚に踏み切る女性が増えることが予想される中、危機感を持つべきなのは男性なのかもしれません…。




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