熟年離婚は増加傾向にありますが、20年以上も連れ添っている相手と離婚を決断するには相当な覚悟が必要です。
長年一緒に過ごしてきたのにもかかわらず、今さら何故別れるのか…。そう思われる方もいらっしゃることでしょう。
しかし、熟年夫婦だからこそ、離婚の決断に至ってしまう問題が発生することもあるのです。
そこで今回は長年連れ添った夫婦が熟年離婚を決断するに至るリアルな理由をご紹介します。
1.女性にとっては熟年離婚の決断がしやすくなっている
熟年離婚は年々増加傾向にあり、女性が社会で過ごしやすい環境、夫の年金が分配されるよう制度改革されてから、女性が離婚を決断するケースが非常に増えているといいます。
2.逆に男性は危機感を持つべき時代になっている
対して、今まで全ての家事を奥さんに任せっきりにしていた男性は、離婚後に自分の身の回りの生活管理ができなくなり、健康を損い、心寂しい老後を過ごし、幸せとはいえない最期を迎える方も少なくないという現実があります。
こういった、「離婚後の光と影」を知った上で、離婚という重大な決断をされることをおすすめします。
長年共にした相手とどうして、今さら離婚するという決断になってしまうのでしょうか?
1.定年後、毎日夫がいることに嫌気がさした
夫の定年後は、毎日一緒に過ごすことになります。今までは適度に自分の時間を持てたかもしれませんが、その時間はほぼ無くなり、夫の食事や身の回りのお世話を1日することになるでしょう。
夫が自立した性格で、自分なりの楽しみ方を知っている方だと問題ありませんが、そうでない場合は、奥さんの負担が以前より多くなってしまうのです。
家事は手伝わないくせダラダラと過ごし、ついには毎日小言を言う夫に我慢できなくなり離婚を決断したという方も少なくありません。
また、その逆も然りです。毎日妻と顔を合わせて小言を言われることに嫌気がさした夫が、離婚を切り出すパターンもあります。
2.子どもが自立した
子どもが自立するまではなんとか離婚はすまい、と考えており、晴れて子どもが自立したため離婚を決断したという方も多いと言います。
3.義理の両親の介護に疲れてしまった
義両親の介護をする毎日に精神的にも肉体的にも疲れてしまったため離婚を決断したというケースも。
妻だけが介護をし、夫が協力的でない場合は強い離婚動機になりそうですよね。
義理の両親を看取ることをひとつの終着点とし、しっかりと看取って自分の役割を果たしたのち離婚を決断したという方も中にはいらっしゃいます。
4.お互いの老後に対する価値観の相違
また、稀有なケースですが、相手の介護をしたくない、自分の介護を相手にさせたくないといった理由で離婚を決断されるケースもあるのだそうです。
余生は自分の生まれ育った土地で過ごしたいという理由で離婚をし、里帰りをするという方も。
こういった決断理由も広く見てみれば「自由な生き方をしたい」「第二の人生をスタートしたい」という枠組みの中に入るでしょう。
熟年離婚は別れるだけでなく、その後の金銭的な問題、年金、財産、身の回りの生活など考えなければいけない課題がたくさんあるでしょう。
金銭的に余裕があれば別居という方法もありますし、離婚しなくても問題を解決できる方法も中にはあります。
本当にその選択は正しいのか何度も考え話し合い、離婚後の生活のことも考慮しながら、よく考えて決断することをおすすめします。