熟年離婚後に、悲惨な思いをされているという方は少なくありません。
日々を財産分与や年金分割の制度があるからといって、「熟年離婚後でも何とかなるだろう」考えていると、悲惨な結末が待っている可能性もあるのです。
そこで今回は熟年離婚後に悲惨な結末にならないためにできることをご紹介します。
まずは熟年離婚後に悲惨な結末を辿る旦那さんの場合についてです。
1.とにかく孤独
仕事をしている間は寂しさも紛れるかもしれませんが、定年退職の後に離婚をするとなると、1日何もすることがないままテレビばかり見ているなど、孤独な毎日を過ごすことになります。時に長年仕事ばかりやってきた…という方によく見られます。
2.生きがいが無い
趣味や生きがいを持たないという方で熟年離婚をした方は、なんの目的もないまま日々をぼーっと過ごす…という方も少なくありません。自分はなんのために生きているのだろう?と漠然とした不安に襲われることもあるかもしれません。
3.金銭的な心配
男性だからといって熟年離婚後に金銭的な心配をしなくてもよいというわけではありません。財産分与や年金の分割制度ができた今、本来手元に残ったであろう財産や年金は3分の1〜2分の1は相手側に渡ることになるのです。
また、食事など自己管理を怠った生活を送ることで体調を崩し余計な出費がかかるとも考えられます。そういった自体も予測しておくべきでしょう。
次に奥さんが辿る悲惨な結末についてです。男性に比べると、熟年離婚のリスク要因は少ない傾向にあるものの、金銭的な懸念は男性に比べると随分と高くなります。
1.金銭的な心配
財産分与や年金分割制度があるからといって、それをあてにして離婚することはおすすめしません。というのも、熟年離婚世代(50〜60代)が再就職できる仕事は限られており、またその年になってから働くことは精神的にも肉体的にも負担が大きいためです。
自分が働けばなんとかなるだろうという算段で離婚したのはいいものの、思いのほか稼ぐことが出来ずに辛い思いをしているという方は少なくありません。
2.老後の心配
金銭的な問題の派生となりますが、日々生きていくための資金だけでなく、自分が働けなくなった時に備えての蓄えもある程度必要となります。離婚後にコンスタントにお金を稼いでいく算段を立てないor甘い考えでいでしまうと、老後の備えをする余裕がなく、不安な毎日を送ることになるかもしれません。
では、こういった悲惨な結末を送らないためには、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか…?
1.日頃からコミュニケーションをとる
離婚しないで済むのであれば、しないに越したことはありません。熟年離婚となる同機は浮気・夢の実現・相手への不満が多いそうです。これらは日頃からのお互いにコミュニケーションをとることにより、いくらか回避できるはずです。
相手に不満があるのであれば、お互いが納得できるまで話し合いをする、第二の人生で叶えたい夢があるのであれば、夫婦でそれを叶えられる努力をする…などが必要になるでしょう。
自分の意見ばかりを押し通そうとすると上手くいかないことの方が多いです。ある程度相手の主張も聞き入れた上で、お互いが折り合いをつけながら話し合いをしていく形が、穏やかな着地になるのではないかと思います。
2.離婚するなら、長期的な準備が必要な場合も
いくら話し合いをしても無理だった…、話し合いすら持てる状態ではない…、そんな時には離婚を視野に入れることも必要でしょう。しかし、その場合も勢いに任せて離婚するのではなく、金銭的な計画などをしっかりと立て準備しましょう。
・どれくらいの慰謝料、財産分与、年金分割が発生するのか
・離婚後の生活費をどのように賄うか
⇒(再就職できるよう資格を取得する、事業をするための資金を貯めるなど)
・老後にはいくら必要か
などは最低でも考えておく必要があります。
熟年離婚を経て、自分らしい幸せな生活を手に入れられている方がいる一方で、孤独感や金銭的な不安を抱えて暮らしている方も多くいらっしゃいます。
悲惨な結末にならないためには、熟年離婚を避けるに越したことはないのですが、どうしても熟年離婚が避けられないという方は、こういった悲惨な結末になる可能性があることを念頭においていただき、計画的な離婚を進められることをおすすめします。