熟年離婚に貯金はいくら必要?知っておいてほしい厳しい現実

熟年離婚に貯金はいくら必要?知っておいてほしい厳しい現実

熟年離婚に貯金はいくら必要?知っておいてほしい厳しい現実

 

熟年離婚をするには貯金が必要と考えている方は多いと思いますが、実際に、熟年離婚をするためには貯金がいくらあればいいのでしょうか?また、貯金が無ければ離婚はできないものなのでしょうか?
そこで今回は、熟年離婚をするには、いくら貯金が必要になるのかを考えてみたいと思います。

「熟年離婚に貯金は〇〇円必要」という考えを改めよう

「熟年離婚に貯金は〇〇円必要」という考えを改めよう

 

具体的な金額を知りたいという方には大変申し訳ないのですが、熟年離婚を検討するにあたって「貯金が〇〇円あれば熟年離婚後も生活に困らない」「熟年離婚は貯金が〇〇円あれば大丈夫」という考えは持たないことをおすすめします…。
まずはその理由からお話しますね。

 

 

1.人によって生活水準が異なるため

 

当たり前のことなのですが、個人によって生活水準が違うためです。住む場所、お金の使い方、持病の有無など、どんな生活をしていて月にいくらお金がかかるのかは一概に言えないため、万人に当てはまる具体的な金額を算出することはできません。

 

 

2.寿命が伸び続けている今、今までの常識は通用しない

 

また、現代では医療技術が発達し、どんどん平均寿命が伸びています。厚生労働省の発表によると、2020年時点での平均寿命は女性が87,74歳、男性が81,64歳です。今後の予想では寿命は更に伸びていくことが予想されています。
寿命が伸びるほど必要なお金も増えてしまうため、生涯にどれだけのお金が必要になるか予想することは簡単では無くなってきていています。

まずは熟年離婚後にいくら必要になるか計算してみる

まずは熟年離婚後にいくら必要になるか計算してみる

 

熟年離婚をする際には、貯金があるにこしたことはないのですが、貯金に目を向けるよりも、まずは、離婚後に自分はどれだけのお金が必要になるのか大まかな計算をしておくのがいいかと思います。
そうすることで、自分にとって必要な貯金額も見えてくるようになります。

 

 

1.今後のライフプランと必要になるお金を算出する

 

はじめに、熟年離婚のライフプランを考えてみましょう。お金がかかりそうなタイミングやイベントをピックアップしていきます。例えば、孫の進学や成人、冠婚葬祭、引っ越しなど…まとまったお金が必要になるタイミングが前もって分かるため備えておくことができます。
また、自分が毎月どれくらいの金額で生きていけるのかを算出し、それを年に換算、更に今後生きるであろう年数をかけてみてください。

 

(例)
女性60歳時点で離婚。離婚後に毎月10万円で生活すると仮定。
女性の平均寿命である87歳まで生きるとして…
10万円×12ヵ月×(87-60歳)=3240万円

 

単純計算で最低でも3240万円が必要ということになります。ここから家賃の更新料や病気などイレギュラーな出費もかかることでしょう。老後施設の利用、自分が死んでしまった後に必要な金額もここへ加算します。

 

そしてここから、年金を貰えるとすればいくらなのか、仕事をするならどれくらい稼ぐことができるのかなど具体的な金額に落とし込んでいきましょう。
すると、どれくらいの貯金があれば安心できるかが具体的な数字となって現れてくることと思います。

 

 

2.もしもの時の備えのために貯金はある

 

ここまでご覧になっている方はお気づきかもしれませんが、熟年離婚後に貯金だけで生活していくには限界があります。年金を貰えたとしても、決して贅沢な暮らしはできません。
シビアなお話かもしれませんが、現実は想像以上に甘くなく、実際に熟年離婚後に生活に困って離婚に後悔しているという方も少なくないのです。

熟年離婚後は自立と自律がより必要になる

熟年離婚後は自立と自律がより必要になる

 

熟年離婚の際に用意する貯金は、熟年離婚後の生活のために用意しておくのではなく、離婚後に自立した生活を送ることを前提とし、自分でお金を稼いだ上で、それでも不慮の出費が出た際に使ったり、老後の資金に当てたりするものだと考えた方がいいでしょう。
熟年離婚後に金銭的な心配があるという方は、まずはどれくらい自分には毎月お金が必要になるのかというとこころから調べてみてはいかがでしょうか。