熟年離婚の末路は二通りに分かれる

熟年離婚の末路は二通りに分かれる。幸か不幸か、あなたはどっち?

熟年離婚の末路

 

長い間連れ添っているからといって、相手が自分にいつまでも好意を持っているわけではありません。相互理解ができなくなった二人に様々なすれ違いの兆しが見え始めると、当たり前だった生活の歯車も狂いだします。

 

家族のことや周囲の反応などを気にすると、若いころは我慢できても年齢を重ねていくごとに我慢の限界を抑えることがむつかしくなります。結果的に熟年離婚という選択しかなくなった場合、その後の末路は人それぞれです。

 

お互いがそれぞれの道を選んだ場合、結果はそれぞれですが、大別すると二通りのパターンに分けることができます。単純に分ければ成功と失敗で、特に感情に任せて勢いで分かれてしまうと、後々苦労することになります。

 

男性の場合は家事などの自分の身の回りのことが一人でできずに、部屋が散らかったり食事も総菜などで済ますことが多くなり、健康管理にも不安が付きまといます。

 

どのような形であれ働くことで収入を選べる男性に比べ、専業主婦だった女性が突然一人で生活することになると、収入源の確保が必要になります。専業主婦の女性の場合、働いていない期間が長ければ長いほど働くことへのリスクが高まります。

 

働き口があっても仕事に追いつけないなどの体力面以外にも、年齢的な問題で働き口すらないという結果も考える必要があります。それまで表面上お互いを支えあって生きてきた夫婦関係がなくなり、一人で生活するという選択肢を考えるときには、自分だけでも生きていける方法があるかを考える必要があります。

熟年離婚の末路は二通りに分かれる

熟年離婚の末路は二通りに分かれる

 

熟年離婚の末路は二通りに分かれるといいます。まずは、熟年離婚における良い末路と悪い末路のケースをご紹介します。

 

以下はあくまでも一例であり、全ての方に当てはまるわけでないない点はご了承ください。

 

1.女性の二通りの熟年離婚末路
幸せな末路
Aさんは50代に入り熟年離婚を意識するようになりました。財産分与があることは知っていましたが、それだけでは老後まで食べていくことが難しいことも分かっていました。昔から「自分のお店を持ちたい」という夢も持っており、お弁当屋さんを開くことで生計を立てていくことを決意します。
数年かけてアルバイトで開業資金を貯め、お店を開くためのノウハウを勉強し、開業免許を取得。離婚後は自分のお店を持ち、大変な事もたくさんあるものの、自分で生計を立てながら活き活きと楽しい毎日を過ごしています。今後は少しづつお金を貯めて、孫の教育資金の手伝いをしたいと考えているそうです。

 

不幸な末路
Bさんも50代に入り熟年離婚を考えるようになりました。長年専業主婦をしていましたが家計管理は全て夫に任せきりでパートをしたこともありませんでした。自分の貯金すらない状態でしたが、財産分与でお金が入ること、自立した子どもたちに支援してもらえることを見越して数年のうちに離婚に踏み切ります。
離婚後は解放感溢れる自由で楽しい毎日が待っていると思いきや、今まで夫に任せっきりだった家計のやりくりが上手くいかず、間もなく収支のバランスがとれない状況になってしまいました。子どもに頼るも嫌な顔をされ、疎遠がちに。泣く泣く始めたパートで働いてなんとか生計を立てているものの、いつまで身体が持つか分からず不安な毎日を過ごされています。

 

2.男性の二通りの末路
幸せな末路
Cさんは定年後に妻から熟年離婚を切り出されました。当初は落ち込んだものの、せっかく一人身になるのだから、第二の人生を楽しく前向きに生きようと決意したそうです。家事炊事に関しては今まではしたことがなかったものの、便利なガジェットがたくさんあり想像より負担は少なく、料理もだんだんと上達してきているそうです。

 

独り身になったため趣味や付き合いに時間をさけるようになり、第二の青春を謳歌中。今後は仲間と何年かかけて日本中をツーリングする計画を立てられています。

 

不幸な末路
Dさんも定年後に熟年離婚を切り出されました。家事や食事は全て妻に任せていたし、離婚後に自分がそのようなことをすることも考えられず、現在はどうしようもないため仕方なく自分でしている、とのこと。どんどん部屋が散らかっていき、何をするにもやる気が起きない毎日。料理ができないためコンビニやスーパーの惣菜で毎日やり過ごしています。

 

生活が不規則になり体調がすぐれません。友達もいないため、休日はソファに座ってテレビを見ているだけ。ずっとこのまま変わらない日々を生きていくのだろうかと毎日孤独感に苛まれています。

熟年離婚の末路が二通りに分かれる原因

熟年離婚の末路が二通りに分かれる原因

 

熟年離婚の二通りの末路の各ケースをご覧になっていただきましたが、そこにはある共通点が見えてくるかと思います。この共通点こそが、熟年離婚の末路が二通りに分かれる原因でもあるのです。

 

熟年離婚で悲惨な末路を辿らないためには次のことが最低限必要になります。

 

熟年離婚をするにあたっての準備
ライフプランニングを立てること
現実的自立、精神的自立

 

身も蓋も無いお話をしますと、熟年離婚をするにはお金がかかります。そして熟年離婚後にもお金がかかります。逆に言えば、お金さえあれば、熟年離婚後の不幸の元凶の半分程度は解決したことになります。

 

あとの半分は「自立」「生きがい」です。

 

そのためにまず必要なのが金銭的な計画です。熟年離婚後に働く環境を整えること、収入源を確保しておくことが肝要です。

 

また、老後を含めたこれからの人生をどのように生きていくのか、おおよその計画をたて、その計画に沿って目標を設置し、様々な挑戦をしていくことが必要になるでしょう。

熟年離婚は計画性が何より大切

熟年離婚は計画性が何より大切

 

熟年離婚で不幸な末路を辿らないためには、何よりも計画することが大切です。現実的な数字はもちろんのこと、自分が自立して生きていくことを具体的にイメージすることが大切です。

 

イメージはできるだけ具体的なほうがよいでしょう。

 

熟年離婚はゴールではなくスタート地点に立ったに過ぎません。場合によっては離婚前より困難なことが待ち受けていることもあるでしょう。どのように生きていきたいのかを真剣に考え抜いたうえで、覚悟を決め、納得のいく決断をされてください。